三ツ屋染舗のブログ記事
2013 09/09 00:01
これは、かなり前の話ですが、両親がまだあるお店の下請けで湯通しをしていた時の話ですが、 当時この店は高額の商品や難しい物は当店に湯通しを外注し、 簡単な物は別店にて湯通しの加工を行っていました。 ある時にお客様より、仕立て上がりの大島紬の小じわに気づき、クレームになったそうです。 小売店は湯通し済みの大島紬を再検品した所、 大量の湯通し...
2013 09/05 00:01
湯通しや洗い張りに使用している水についてご説明申し上げます。 当店では、水道水を使用しています。 札幌市の水道水は豊平峡ダムの水で上流に町や工場がなくブナの森があり 冬期間の積もった雪が春先より徐々に溶け出します、 三ヶ月間雨が降らなくても川が枯れないと聞いています。 消毒の為の塩素使用も少なく、硬度もあまり高くな洗濯や染物にく非常に適...
2013 09/02 09:04
湯通し（ゆどうし）についてご説明いたします。 湯通しとは読んで字の如しできものをお湯（ぬるま湯）に通す事です。 辞書には、「織物を湯に浸して糊気(のりけ)を取って柔らかくし、 あとで縮むことのないようにすること。」と載っています。 なぜ湯通しが必要なんでしょうか？ これはきもにの製造工程に訳があります。 きものは大きくわけて染物と織物に...
2013 08/30 08:33
店舗の建て替えの為にお向かいの、空家をお借りして仮店舗で四ヶ月間営業しました。 家具は出来るだけ自分たちで運び、湯のしの機械は、 かなり重いので引越し業者から10人も来て運んでもらいました。 湯のしの機械 昭和59年12月より新店舗にて営業になりました。 かなりスペースも広くなり、作業もスムーズにな...
2013 08/24 11:09
しみ抜き部門を立ち上げ、たくさんの仕事が集まり 毎日必死でしみ抜き作業を続けていましたが、 店舗作業場の建て替えまでの間、ドライ機が無いため 丸洗い（ドライクリーニング）の下洗いを 知り合いのクリニング店に頼んでいましたが 段々と限界を感じ始めました。 この店ではある高名なクリーニング店の洗い方をしていました。 洗浄力の強化の為の洗い方...
2013 08/20 08:38
帰郷した当時（昭和58年）は札幌には呉服の問屋と小売店は数百軒ありましたが しみ抜き屋は札幌には数件しかない為に、仕事も多くとても忙しかったと思います。 他店との差別化を図る為に色々と調査してみました。 当店の取引先も他店にしみ抜きを出していましたが、 このしみ抜き店は古いしみや手間の掛かる物は返品して汚れや簡単なしみ落としのため ...
2013 08/15 10:07
帰郷して、丸洗いとしみ抜きの部門を立ち上げる事になりました。 当店の店舗と作業場は大正12年に建築した木造だったのでドライ機を設置するスペースもなく ドライ機の導入もままならず、まずはしみ抜き用のバキューム台一台と スプレーガン二丁と色掛け用のコンプレッサーを導入しました。 仕上げ台と電蒸アイロンと卓上ボイラーも発注しました。 二週間位...
2013 07/28 16:45
修行二年目は後輩の指導も大変でしたが人手も多くたくさんの着物の処理が出来ました。 夏休みも例年の一週間と違い、二グループで前期と後期に分け一ヶ月もらいました。 この年の札幌は大雨で豊平川の水量が増し堤防の三分の二くらいまであり、氾濫間近でした。 河川敷にあった自動車学校も水没していました。こんなに増水した事は経験した事がありませんでした...
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